場面2「兵十のおっかあが死んだことを知るごん」 |
|
||||||
◎ ごんは,どこで,何を見ておっかあの死を知ったのかを考えさせる。 また,その状況を経て,ごんがどのように変わったのかを考えさせる。 |
|||||||
1 学習範囲の確認 | |||||||
説明 では,場面2をやります。 指示1 場面2は,どこからどこまででか,指で指しなさい。 発問1 〜君,何ペ−ジの何行目の何というところから,何ペ−ジ何行目の何てい うところまでですか。 |
|||||||
◇ P50の後ろから4行目「十日ほどたって」いうところからP54前から5行目 「しなけりゃよかった。」というところまでです。 |
|||||||
指示2 同じの人手を挙げなさい。(挙手) | |||||||
2 場面の筋の確認 | |||||||
発問2 この場面で,ごんは兵十のことで,何かを知りますね。 何でしょう。《個人指名》(「兵十のおっかあが死ぬこと」) |
|||||||
指示3 では,場面の題を書きます。ノ−トに写します。 | |||||||
場面2 兵十のおっかあが死んだことを知るごん |
|||||||
2 音読2回(個人) | |||||||
指示 全員起立!1回目前を向いて。2回目座って読みます。読み終わった人は 何を聞かれてもいいように,今度は意味を考えながら黙って読んでおきなさ い。ゆっくり,はっきり,読みます。では,始め! |
|||||||
3 1文読み(リレ−読み) | |||||||
説明1 ごんは,この場面で,自分のいる場所を次々とかえます。全部で5ヵ所で す。《黒板に,「@ A B C D」と書いて。》そして,このうちのど こかで,「兵十のおっかあが死んだこと」を知ります。 指示 そのことを考えながら,1人1文ずつ読んでいきます。〜君から。 |
|||||||
| |||||||
3 ごんのいる場所名をノ−トに書く。 | |||||||
上の2つの表現は,おっかあが死んだこと自体を表してはいない。しかし,ごんの見た 状況は,「おっかあが死んだこと」を意味する(暗示する)ものである。 そこで,それをよりはっきりさせるために,次のことを発問した。つまり,どうして, その状況が「兵十のおっかあの死」を意味するのかを聞いた。 | |||||||
説明 では,どうして,それがおっかあが死んだということになるのか,理由を聞 きます。 まず,「兵十が,白いかみしもを着けて,位はいをささげています。」って ところから。 発問 よく分からないって人?(挙手なし) 指示 理由を分かる人起立!〜君。 |
|||||||
, |
|||||||
|
|||||||
◇ 白いかみしもは,そう式のときに着るもの。そして,位はいをささげるのは,家族 のだれかが死んだときに,その家族がささげるもの。他の人がささげたりしない。 兵十の家族は,兵十とおっかあの2人だけ。兵十が位はいをささげてるってことは もう一人のおっかあが死んだとしか考えようがない。 | |||||||
次に,「いつもは,赤いさつまいもみたいな元気のいい顔が,今日は,なん だかしおれていました。」ってところです。 発問 よく分からないって人?(挙手なし) 指示 理由を分かる人起立!〜君。 |
| ||||||
◇ 「赤いさつまいもみたいな元気のいい顔」というのは,おっかあも生きていて,楽 しく生活していたときの顔。それが,「しおれていた。」って書いてあるから,だれ |
指示5 では,ごんはいた場所を5ヶ所変えました。 その5ヶ所を言ってもらいます。先に行った順で。《列指名》 |
||
@ やすけというお百姓のうちのうら A かじ屋のしんべえのうちのうら B 兵十の家の前 C 村の墓地(六地蔵のかげ) D あなの中 |
||
指示 黒板に今言った場所を書きます。 先生と同じスピ−ドで写します。《読み上げながら,書いていった。》 |
||
4 ごんがおっかあの死の知ったのは,どこか? |
||
発問2 ごんは,@〜Dのどこで,兵十のおっかあが死んだことを,知るのですか。 指示 番号の上にOを書きなさい。 |
||
全員が作業を終了したのを確認してから,挙手により人数を確認した。 っ @ やすけというお百姓のうちのうら 0人(0人) A かじ屋のしんべえのうちのうら 0人(0人) B 兵十の家の前 2人(9人) C 村の墓地(六地蔵のかげ) 11人(3人) D あなの中 0人(0人) そして,次のように言って,Bと考えた児童全員に意見を求めた。 , |
||
指示 理由を言ってもらいます。この2人起立!理由をどうぞ。〜君。 | ||
◇「ああ,そう式だ。」と書いてあって,兵十の家の前で,おっかあが死んだのを知っ ているから。 ◇「兵十のうちのだれかが死んだんだろう。」と書いてあるから,このとき兵十のおっ かあの死を知ったと思う。 これに対し,Cの考えの子どもには,次のように言って意見を求めた。 |
||
指示 この11人起立!今の2人の意見に対して,言いたいことがあるでしょ。 それも含めて,意見をどうぞ。〜さん。 |
◇ さっき,Bの考えの人が,「そう式だ。」と書いてあるから,おっかあが死んだと
言えると言いましたよね。言ったでしょ。
でも,その後に書いてあるのは,「兵十のうちのだれかが死んだ。」ではなくて,
「だれが死んだんだろう。」で,「だれが死んだのかな。」とごんは考えているのだ
から,まだだれが死んだのかは,分かっていません。
そして,墓に行って,「ははん」と言って,初めて兵十のおっかあが死んだことを
知るのだと思います。
この後,再度挙手により,人数を確認した。全員「Cの六地蔵のところ」に手を挙げた
◇ P53の5行目に,「ははん,死んだのは,兵十のおっかあだ。」と書いてあって
「はあん」というのは,何かに気づくときに言うのだから,このとき初めて,兵十の
おっかあが死んだことに気づいたのだと言える。
約30秒後,全員を起立させ,指名した児童に線を引いたところを読んでもらった。
◇ 兵十が,白いかみしもを着けて,位はいをささげています。
◇ いつもは,赤いさつまいもみたいな元気のいい顔が,今日はなんだかしおれていま
した。
だって,家族がなくなれば悲しいから,そんな顔になる。
5 ごんがおっかあの死に気づいたときのは,いつで,何を見たときか?
兵十のおっかあの死を知った場所は分かった。次に,どのとき,何を見て,ごんは兵十
のおっかあの死を知ったのかを考えさせた。下の発問をした。
説明 ごんは,六地蔵さんのかげで,「ははん,死んだのは,兵十のおっかあだ。
」と言って,兵十のおっかあが死んだことを知りますね。
発問 さて,ごんは,何を見て,兵十のおっかあの死に気づいたのでしょう。
指示 教科書で関係のあるところに線を引きなさい。